バイクジャケットのプロテクター|規格と対応部位の見方

商品ページに「CEレベル2プロテクター標準装備」と書かれていても、どこに何枚入っているかまでは書かれていないことがあります。
肩と肘の2か所だけで、背中は薄いウレタンのパッド、胸は別売りという構成も珍しくありません。
バイク用ジャケットのプロテクターは、EN1621という欧州規格のレベル表示、パッド本体の外寸、ジャケット側のポケット位置の3つがそろって、はじめて守りたい場所に収まります。
本記事では、CEのレベル表示が示す内容・関節の位置からサイズを決める手順・メーカーごとに寸法がずれる理由を解説します。

いいバイク用品編集部
「いいバイク用品」は、バイクまわりの用品選びを扱うメディアです。荷物の積み方、カバーやガレージでの保管、盗難対策、電装と季節の装備、日常の整備、グリップやミラーの交換まで、サイズと規格の合わせ方をふまえて編集部が調べてお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ジャケットのプロテクターが受け持つのは肩・肘・背中・胸の4か所
バイク用ジャケットに入るプロテクターは、転倒したときに路面や車体から受ける力を、樹脂のシェルや発泡材で広い面積に散らすためのパッドです。作りは外側の硬い層と内側の柔らかい層の2層が基本で、外側で衝撃を散らし、内側で体に伝わる分を吸収します。
入る場所は肩・肘・背中・胸の4か所ですが、標準で付くのは肩と肘までという製品が多く、背中は形だけのウレタンパッド、胸は別売りのチェストプロテクターを買い足す形になっているものもあります。
ジャケットの仕様欄に「プロテクター装備」とだけ書かれている場合、この4か所のうち何か所ぶんを指しているのかは分かりません。
枚数と位置が書かれているかどうかを、先に確かめてください。
ハードタイプとソフトタイプで変わるのは厚みと曲がり方
ハードタイプは、樹脂のシェルの裏に発泡材を貼った構造です。
面で受け流せる一方、板そのものは曲がらないので、肩のように丸い場所では外側が浮くことがあります。
ソフトタイプはウレタンフォームや、普段は柔らかく強い衝撃を受けた瞬間だけ硬くなる衝撃硬化素材を使ったもので、体の曲面に沿うぶん着心地がよく、腕を上げたときの突っ張りも出にくくなります。
ただし同じ基準を満たそうとすると、ソフトのほうが厚みが増えやすい点は覚えておいてください。
毎日通勤で羽織るなら曲がるソフトタイプ、袖の突っ張りより守る面積を優先するならハードタイプ、という分け方でだいたい決まります。どちらを選んでも、次に見る規格の表示がなければ吸収の程度は分かりません。
CEのレベル表示は衝撃の伝わりにくさの段階を表す
CEマークは欧州の基準に適合していることを示す表示で、バイク用プロテクターにはEN1621という規格番号が併記されます。
肩・肘・膝といった関節用がEN1621-1、背部用がEN1621-2で、それぞれレベル1とレベル2の2段階があります。
レベル2のほうが、試験で体側に伝わる衝撃が小さいことを求められる厳しい段階です。
| 表記 | 意味 | 向く人 |
|---|---|---|
| EN1621-1 レベル1 | 肩・肘・膝など関節用の基本段階 | 街乗り中心で、薄さと動きやすさを優先する人 |
| EN1621-1 レベル2 | 同じ関節用で、衝撃の伝達がより小さい段階 | 高速道路やツーリングで走る距離が長い人 |
| EN1621-2 | 背部用。こちらもレベル1と2に分かれる | 背中まで守りたい人 |
| 表記なし・「相当」表記 | 試験を受けたかどうかが書かれていない | 吸収の程度を数字で比べたい場合には向かない |
なお、ジャケットのプロテクターに日本国内の法的な義務はありません。義務があるのは乗車用ヘルメットのPSCマークで、これは別の制度です。
合うプロテクターは関節の位置から決める
肩と肘はパッドの中心を骨の出っ張りに合わせる
ジャケットのサイズがS・M・Lで合っていても、パッドの位置が合うとは限りません。
試着したら腕を下ろした状態で、肩の骨の出っ張りと肘の先が、それぞれパッドのほぼ中心に来ているかを手で触って確かめてください。
そのうえで前傾の乗車姿勢を作ると、肩は前へ、肘は外へ動きます。
この姿勢でパッドが関節から外れるようなら、ジャケットのサイズか、ポケットの位置を上下に調整できる製品かを見直すことになります。
背中は着丈ではなくパッドの縦寸法で見る
背部パッドは首の付け根から腰までを縦に覆う形で、外寸は縦と横のセンチ表示です。
ジャケットの着丈が長くてもパッドが短ければ、守れるのは背中の上半分だけになります。
仕様欄に縦横のセンチが載っていない製品は、届いてから短さに気づくことがあるので、載っている製品から選ぶほうが確実です。
同じ「プロテクター付き」でも寸法と付属範囲はメーカーごとに違う
ポケットの縦横と厚みの寸法は各社が独自に決めているため、別のメーカーのパッドに入れ替えようとすると、入らないか、入っても余って動くことがあります。入れ替えるつもりなら、今のポケットの内側を縦・横・厚みの3方向で測ってから、パッド側の外寸と見比べてください。
表記の揺れにも注意が必要です。
「CEレベル1相当」「CE基準準拠」といった書き方は、実際に試験を通ったかどうかが分かりません。
パッド本体に規格番号とレベルが刻印またはラベル表示されているかどうかが、いちばん確実な見分け方です。
ワークマンのように公式にバイク向けのウェアを展開しているブランドもありますが、プロテクターを入れるポケットの有無や、標準で付くかどうかは製品ごとに違うので、仕様欄で1点ずつ確かめてください。
位置が合っていないと、転んだときに守る場所から外れる
肩のパッドが外側へずれると、覆っているのは肩の上ではなく腕の外側になります。
厚すぎるパッドを入れた場合は、上からレインウェアを重ねたときに袖が通らなくなったり、肘が曲げにくくなったりします。
雨具を上に着る前提でジャケットを選ぶなら、雨の日に濡れる場所と対策の優先順位で解説している重ね方も合わせて考えておくと、サイズ選びで迷いません。
確認する場所は3つあります。
商品ページの仕様欄にある装備箇所と枚数、パッド本体の刻印にある規格番号とレベル、そしてパッドの外寸です。
この3つが書かれていれば、届く前に自分の体に合うかどうかまで判断できます。
よくある質問
普段着のジャケットにプロテクターだけ追加できますか
ベルトで直接体に留めるタイプや、シャツの上から着るインナーベストタイプなら追加できます。ポケットのない服にパッドを差し込む方法は、位置が固定されずに動くため勧められません。
ワークマンのウェアにプロテクターは入っていますか
製品によって違います。
ワークマンは公式オンラインストアでバイク乗り向けの特集ページとイージスというブランドを扱っていますが、プロテクターの有無は個々の仕様欄を見て判断してください。
同じ考え方で手元の装備を見分ける手順は、ワークマンのバイクグローブを使えるか見る条件で解説しています。
プロテクターにPSCマークは必要ですか
必要ありません。
PSCマークが義務づけられているのは乗車用ヘルメットで、ジャケットのプロテクターは対象外です。
ヘルメット側の見方はヘルメットの選び方で解説しています。
まとめ
ジャケットのプロテクターは、EN1621-1と1621-2のどちらの表記でレベルがいくつか、どの4か所に何枚入っているか、パッドの外寸が自分の関節の位置に合うか、この3点で選べます。
「装備済み」の一言では枚数も寸法も分からないので、仕様欄とパッドの刻印まで降りて確かめてください。
ぜひ本記事のCEレベルの表と、関節の位置から合わせる手順を使って、いま候補にしているジャケットの仕様欄を見直してみてください。



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