バイクのウインカー|保安基準と点滅が速くなる時の対策

LEDのウインカーに交換したとたん、点滅が倍ほど速くなることがあります。
方向指示器の点滅は毎分60回以上120回以下の一定の周期と保安基準の細目告示(第137条)で定められていて、速すぎるものはその範囲から外れます。
灯光の色も橙色と決まっているため、レンズが透明な製品でも、点灯したときに橙色に見えることが前提です。
そのうえで買う前に差が出るのは、車体のどこに、どんなステーで留めるかという点です。
同じ「汎用」と書かれた製品でも、ボルトの太さやステーの厚みが合わなければ、部品が届いた時点で取り付けが止まります。
本記事では、ウインカーの形ごとの違い、タイプ別の向き不向き、取り付け前に測る寸法を解説します。

いいバイク用品編集部
「いいバイク用品」は、バイクまわりの用品選びを扱うメディアです。荷物の積み方、カバーやガレージでの保管、盗難対策、電装と季節の装備、日常の整備、グリップやミラーの交換まで、サイズと規格の合わせ方をふまえて編集部が調べてお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ウインカー選びで最初に決まるのは、車体のどこに付けるか
交換する動機は見た目でも、実際に選択肢を絞るのは取り付け位置です。純正と同じ穴にそのまま入れ替えるのか、フロントフォークやハンドル端へ移すのか、リア側をナンバー周りに寄せるのかで、必要なステーの形と配線の長さが変わります。
純正位置の置き換えなら車体側のカプラーがそのまま使える製品もあり、外して付けるだけで終わることもあります。
位置を動かす場合は、ステーの追加や配線の延長が加わります。
取り付け位置と左右の間隔にも保安基準の要件があるので、位置を大きく変えるなら保安基準に適合する製品を選び、判断がつかない場合は販売店で確認してください。
小ささだけで選ぶと、車体側のステーの穴が製品のボルトより大きく、固定できないという結果にもなります。
形で変わるのは配線の手間と、あとで元に戻せるかどうか
純正位置に入れ替えるタイプ
車体側の穴とボルトに合わせて作られていて、ステーの形まで車種ごとに用意されています。
配線がカプラーで繋がる製品なら、切ったり繋いだりする作業は要りません。
そのぶん選べる形は車種によって差が大きく、古い車種では候補が数点しかないこともあります。
ステーで留める汎用タイプ
ボルト1本で留める形が多く、車体側の穴径とボルトの太さが合えば幅広い車体に付きますが、配線は裸線のままの製品が多いので、車体側の配線と繋ぐ作業が必要です。ステーの角度が固定されている製品では向きが思った位置で止まらないことがあるため、角度を調整できるものを選んでおくと後から困りません。
ハンドル端やカウルに収めるタイプ
バーエンドタイプはハンドルバーの中へ差し込み、内側から締め付けて固定するので、ハンドル径への適合が合っていないと締まりません。カウルやフェンダーに埋め込むタイプは面に穴を開ける前提で、仕上がりはすっきりしますが、純正に戻したくなったときに穴が残ります。
タイプ別に見るウインカーの向き不向き
| タイプ | 固定のしかた | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 純正位置の交換タイプ | 車体側の穴とボルトにそのまま留める | 見た目だけ替えて短時間で終えたい人 | 位置を大きく動かしたい人 |
| 汎用ステータイプ | ステーの穴にボルト1本で留める | 位置や向きを自分で決めたい人 | 配線を繋ぐ作業をしたくない人 |
| バーエンドタイプ | ハンドルバーの内側から締め付ける | ハンドル周りの張り出しを減らしたい人 | バーエンドミラーやウェイトを使っている人 |
| 埋め込みタイプ | カウルやフェンダーに開けた穴へ入れる | 仕上がりを最優先する人 | いつでも純正へ戻したい人 |
表の右端を先に読んでおくと外しにくくなります。
バーエンドタイプはハンドル端という一等地を使うので、バーエンドミラーやハンドルウェイトと場所を争いますし、埋め込みタイプは穴を開けた時点で引き返せません。
工具と作業時間をかけたくない人は、純正位置の交換タイプに絞るのが無理のない選び方です。
橙色と毎分60〜120回、ウインカーに決められている条件
方向指示器は灯光の色が橙色、点滅は毎分60回以上120回以下の一定の周期と、道路運送車両の保安基準および細目告示(第137条)で定められています。
レンズが透明な製品でも点灯時に橙色に見えることが条件なので、白く光る光源と透明レンズを組み合わせると条件から外れます。
点滅が一定でないものや流れるように光るものも、周期が範囲に収まっているかどうかで見方が変わります。
灯火類は排気音と同じで、数値で線が引かれている部分があります。
音量側の決まりと実車での確かめ方はマフラーの音量規制と適合の確認手順で解説しています。
同じLED化でも、ヘッドライトは配光が検査の対象になるため見る点が変わり、その違いはLEDヘッドライトの配光と車検対応の見分け方で解説しています。
LEDに替えると点滅が速くなることがある
電球からLEDに替えると消費電力が下がるため、球切れを知らせる仕組みが働いて点滅が速くなることがあります。
必ず起きるわけではなく車種と製品の組み合わせで変わりますが、速くなった状態は毎分120回という上限を超えている可能性があるので、そのままで走り続けないでください。
LEDに対応したリレーや消費電力を補う抵抗を組み合わせる方法がありますが、配線の形は車種ごとに違うため、自分の車種での手順が分からない場合は販売店で確認してください。
点滅が遅い、光り方が弱いという症状は、バッテリーの電圧が落ちているときにも出ます。種類ごとの違いと交換を考える時期の目安はバイクのバッテリーの種類と交換時期で解説しています。
取り付け前に測るウインカーのボルト径とハンドル径
汎用品が付かない原因は、たいていボルトの太さとステーの厚みです。
車体側の穴にボルトが通るか、ナットを締める側に工具が入る隙間があるかを、注文する前に測ってください。
ウインカー本体が大きい製品では、フロントフォークやカウルと当たって向きが決まらないこともあるため、張り出す寸法も見ておくと安心です。
バーエンドタイプはハンドルバーの寸法で決まり、外径には22.2mm(7/8インチ)と25.4mm(1インチ)があります。
22.2mm用のグリップが25.4mmのハンドルに装着できないのと同じで、ハンドル側の寸法と合わないものは固定できません。
オフロード系のテーパーバーは中央と端で径が違うので、グリップ側の径で判断し、実測かメーカーの適合表で確認してください。
径ごとの違いはハンドルバーの径と絞りの選び方、グリップ側の寸法の合わせ方はグリップの内径と長さの目安で解説しています。
配線は、車体側がカプラーか裸線かで作業量が変わり、繋いだ部分を防水しておかないと雨のあとに接触不良が出ます。灯火を追加するときの電源の取り方と取り回しはフォグランプの取り付け位置と配線の目安で解説しています。
よくある質問
LEDに替えたら点滅が速くなりました。そのままでもいいですか
点滅は毎分60回以上120回以下の一定の周期と定められているので、上限を超えているなら適合しない状態です。LED対応のリレーや抵抗を使う方法がありますが、配線は車種ごとに違うため、判断がつかない場合は販売店で確認してください。
フェンダーレスにしてリアのウインカーを移したいのですが
ナンバープレートの取り付け角度が関わります。
2021年10月1日以降に初めて登録や使用の届出を受ける二輪自動車は、後面ナンバープレートの角度が上向き40度から下向き15度までの範囲、左右向きは0度と定められていて、フレームやボルトカバーの大きさにも制限があります。
それ以前に届出のある車両には新基準は適用されませんが、運行中に番号が判読できる見やすい位置に取り付ける義務は従来からあります。
レンズが透明なウインカーでも問題ありませんか
灯光の色が橙色であることが条件なので、透明レンズでも点灯したときに橙色に見える組み合わせなら条件を満たします。レンズだけ透明にして白く光る球を入れると外れるため、保安基準に適合すると明記された製品を選んでください。
あとで純正のウインカーに戻せますか
純正位置の交換タイプと汎用ステータイプなら、外した部品を保管しておけば戻せます。
車体側のカプラーを切ってしまうと元の形には戻らないので、繋ぐときは切らずに使える変換用の配線を探すほうが安全です。
カウルに穴を開ける埋め込みタイプは、穴が残ります。
まとめ
ウインカーは、橙色という色と毎分60回以上120回以下という点滅の条件が先にあり、その枠の中で見た目と取り付けやすさを選ぶ部品です。
純正位置のままなら作業は短く済み、ハンドル端や埋め込みへ移すほどステーと配線の手間が増え、元に戻す自由も少なくなります。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と、ボルト径・ハンドル径の測り方を参考に、自分の車種で無理なく付けられる形から候補を絞ってください。





