バイクのタンクカバー|傷防止と装着方式の違いと選び方

給油のあとにキャップの周りを見たら、細い擦り傷が増えています。
マグネット式のタンクバッグを載せている車体でよく起きることで、磁石と塗装のあいだに入った砂粒が原因です。
バイクのタンクカバーは、この擦れと、保管中の埃や紫外線からタンクの上面を守るための用品です。
選ぶときに差が出るのは固定方式と素材の2点で、被せ式・貼り付け式・タンクバッグ用のマットという3タイプで、守れる範囲も給油のときの手間も変わります。
本記事では、タンクカバーの3タイプの違い・タイプ別に向いている人・買う前に測る寸法を解説します。

いいバイク用品編集部
「いいバイク用品」は、バイクまわりの用品選びを扱うメディアです。荷物の積み方、カバーやガレージでの保管、盗難対策、電装と季節の装備、日常の整備、グリップやミラーの交換まで、サイズと規格の合わせ方をふまえて編集部が調べてお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
タンクカバーで差が出るのは固定方式と素材の2つ
検索結果には、タンクを丸ごと包む布製のカバーも、給油口の周りだけに貼る小さなパッドも出てきます。
さらに車体の外装部品として燃料タンクの横を覆う樹脂パーツも「タンクカバー」と呼ばれるので、割れや欠けを直す目的で探している場合は、用品ではなく純正部品の取り寄せになります。
ここで扱うのは、塗装面を守る後付けの用品です。
後付けの用品を選ぶとき、最初に決まるのは固定方式です。
マグネットを使う製品は鉄のタンクにしか吸着せず、外装が樹脂の車体やアルミタンクの車体では固定できません。
タンクの見えている面がカウルの一部で、燃料タンクそのものはシートの下という車種もあります。
磁石を近づけて確かめるのがいちばん早い判断方法です。
次に見るのが素材です。
給油のときにガソリンが垂れると、素材によっては表面が白く変質したり、粘着シートの糊がゆるんで端が浮いたりします。
屋外に置く時間が長い車体では紫外線でも同じことが起きます。
タンクだけでなく車体全体を屋外で守るなら、バイクカバーのおすすめの選び方と生地の見分け方で解説している生地の厚みや裏地の話のほうが優先度が高いでしょう。
被せ式・貼り付け式・マグネット用マットというタンクカバーの3タイプ
被せ式は面で覆うぶん、給油ごとに外す手間が出る
タンクの上面から側面までを布やレザー調の生地で包み、ベルトや面ファスナーで留めるタイプです。
覆う面積が広いので、埃や紫外線が当たる範囲をいちばん減らせます。
ただし給油口をふさぐ形が多く、給油のたびに留め具を外すことになります。
ベルトの締め方が甘いと走行風でめくれて、めくれた縁が塗装をこするので、走る前に緩みを確かめてください。
貼り付け式のパッドは点で守る
給油口の周りや、膝が当たるニーグリップの位置に、粘着シートで貼るタイプです。
傷みやすい箇所だけを守る作りで、付けたまま給油もできます。
貼る前に脱脂しておかないと端から浮きます。
剥がすときに糊が残ったり、経年で塗装ごと持っていかれることもあるため、下取りや売却を考えている車体では貼る位置を慎重に選んでください。
タンクバッグ用のマットは磁石と塗装のあいだに挟む
マグネット式のタンクバッグを載せる前に敷く薄いシートです。
磁力はマット越しでも通るので、バッグは載ったまま使えます。
砂を巻き込んで擦れる状況を減らせますが、マット自体の裏面に砂が付いていれば同じ結果になります。
載せる前にタンク側とマット裏の両方を軽く払う習慣が要ります。
タイプ別に向いている人と向かない人
| タイプ | 固定方式 | 守れる範囲 | 向いている人/向かない人 |
|---|---|---|---|
| 被せ式 | ベルト・面ファスナー | タンク上面と側面、埃と紫外線 | 屋外や屋根なしの駐輪場に置く人/毎日通勤で給油頻度が高い人には手間が増える |
| 貼り付け式パッド | 粘着シート | 給油口の周りとニーグリップ位置 | 付けたままにしたい人/将来売る予定で糊跡を避けたい人には不向き |
| タンクバッグ用マット | バッグの磁力で挟む・薄い粘着 | 磁石とバッグ底面による擦れ | マグネット式バッグを毎回載せる人/樹脂タンクでバッグ自体が付かない車体では出番がない |
3タイプを併用しても構いません。
屋外保管では被せ式、走行中はニーグリップ部のパッドという組み合わせが現実的です。
反対に、屋内保管でタンクバッグも使わない車体なら、そもそも必要な場面が限られます。
失敗の大半は「磁石が付かない車体」と「厚みの干渉」
いちばん多いのは、マグネット前提の製品を樹脂外装の車体に買ってしまう形です。
商品ページの写真はどれも似た形で、写真では吸着面の仕様まで分かりません。
仕様欄に「スチールタンク専用」と書かれているかを読み、書かれていなければ問い合わせてください。
次に起きるのが厚みの干渉です。
ニーグリップ部に厚いラバーパッドを貼ると、膝の当たる位置が外側にずれて、体の収まりが変わります。
タンク後端に厚みを足した場合は、シートとの隙間で生地が挟まって傷むこともあります。
給油口を覆う形の製品では、キャップの施錠と開閉ができるかを買う前に確認しておくと安心です。
操作系に被せる用品では判断の基準がまた変わります。
ハンドル周りは傷ではなく操作性の話なので、ハンドルカバーの操作を妨げない形と選び方の基準で解説している開口部の形や芯材の有無を見てください。
買う前に測るのはタンク上面の実寸と給油口の位置
被せ式は車種専用品と汎用品に分かれ、汎用品はサイズ表記だけで並んでいます。
メジャーで測るのは、タンク上面の全長、いちばん広い部分の全幅、前端から給油口の中心までの距離です。
この3つが分かれば、給油口の穴の位置がずれる製品を外せます。
貼り付け式は、貼る面が平らかどうかを先に見てください。
曲面のきついタンクに硬いパッドを貼ると、中央だけが接して端が浮きます。
柔らかいラバー製なら曲面に追従しますが、厚みが増えて膝の当たりが変わる点は前述のとおりです。
車種専用をうたう製品でも、年式や型式で外装の形が変わることがあります。
メーカーの適合表に自分の型式が載っているかを確認し、載っていない年式なら実寸で判断するか、販売店に確認してください。
タンクカバーは消耗品として交換時期を見る
屋外で使うレザー調の生地は、紫外線で表面が硬くなり、折り目からひび割れます。
ひび割れた縁は塗装をこするので、硬くなってきたら交換したほうが安全です。
貼り付け式は端が浮いたら貼り替えのサインで、浮いた隙間に砂と水が入ると、守るはずの場所で錆や曇りが進みます。
タンクだけを守っても、シートやメーター、ホイールは屋外の環境にさらされたままです。
屋根と壁のある置き場に移せるなら、車体全体の傷みは大きく減ります。
選択肢の広さはバイクガレージの据え置き・テント・カバーの違いで解説していて、据え置き型では稲葉製作所のバイク保管庫[FM]やアルシアフィット[DM]のような製品もあり、設置条件の見分け方はイナバのバイクガレージのサイズ展開と設置条件で解説しています。
長く動かさない車体では、外装よりバッテリーのほうが先に弱ります。
放置期間と充電の考え方はバイクのバッテリーの種類の違いと交換時期の目安で解説しています。
よくある質問
タンクカバーとタンクバッグは一緒に使えますか
被せ式の上にマグネット式バッグを載せると、生地の厚みで磁力が弱まり、走行中にずれることがあります。
バッグを毎回使う車体では、被せ式は駐車中だけにして、走るときはタンクバッグ用のマットに切り替える使い分けが無理のない形です。
樹脂タンクの車種でも使えるものはありますか
ベルトや面ファスナーで留める被せ式と、粘着シートの貼り付け式なら、磁力に頼らないので樹脂の面でも使えます。
ただし粘着シートは塗装の種類によって食いつきが変わるため、貼る前に目立たない場所で試すか、剥がせるタイプを選んでください。
カバーを掛けておけば盗難対策になりますか
なりません。
車種が分かりにくくなる目隠しの効果はありますが、施錠は別に必要です。
ロックの組み合わせ方と置き場所の考え方はバイクの盗難防止でのロックの組み合わせ方で解説しています。
洗車のときは外したほうがいいですか
外してください。
カバーの下は乾きにくく、水分が残ったまま被せると曇りや錆の原因になります。
走行直後も、エンジンやマフラーの熱が残っているうちは被せないほうが安全です。
まとめ
タンクカバーは、磁石が付く車体かどうかで選べるものが分かれ、そのうえで被せ式・貼り付け式・タンクバッグ用マットのどれが自分の使い方に合うかで決まります。
覆う面積が広いほど埃と紫外線は防げますが、給油のたびに外す手間が増えます。
逆に貼り付け式は付けたままにできるかわり、守れるのは貼った範囲だけです。
買う前にやることは、タンク上面の実寸を測り、給油口の位置を確かめ、適合表に自分の型式があるかを見る、この3つだけです。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と寸法の測り方を参考に、自分の車体と保管環境に合うタンクカバーを選んでください。





