バイクのグリップカバー|冬に効く素材と厚みの目安と選び方

グリップカバーを探すと、グリップに直接かぶせる筒状のものと、ハンドルまわりごと包む袋状のハンドルカバーが、同じ検索結果に並びます。
この2つは覆う範囲が違い、握り心地とスロットルの操作感を変えるのは前者です。
選ぶときにいちばん差が出るのは、生地の厚みと固定方式です。
厚いほど手のひらに伝わる振動や冷えは減りますが、グリップの外径が太くなるぶん握り替えがしにくくなります。
土台になるハンドル径には22.2mmと25.4mmの2種類があり、グリップの外径もそこから変わるので、寸法を見ずに買うと入りません。
本記事では、厚みと固定方式で変わること・巻き型と筒型の使い分け・買う前に測る寸法・操作性で失敗しやすい選び方を解説します。

いいバイク用品編集部
「いいバイク用品」は、バイクまわりの用品選びを扱うメディアです。荷物の積み方、カバーやガレージでの保管、盗難対策、電装と季節の装備、日常の整備、グリップやミラーの交換まで、サイズと規格の合わせ方をふまえて編集部が調べてお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
グリップカバー選びで差が出るのは厚みと固定方式です
厚みは、そのまま握りの太さになります。
手のひらに当たる面が増えれば冷えや振動は減りますが、指はグリップを回り込みにくくなり、ブレーキレバーやクラッチレバーまでの距離も遠くなります。
この差が大きく出るのは手が小さい人です。
厚手を選ぶなら、レバーの遊びやアジャスターで指の掛かりを合わせられるかを先に見てください。
固定方式は、走行中にずれるかどうかを決めます。
筒型は内径とグリップ外径の摩擦だけで止まっているので、径が合っていないと回ります。
巻き付け型は面ファスナーで締め付けるぶん保持力は出ますが、締めすぎるとスロットル側の回転が重くなります。
とくにスロットル側は右手で回すパーツなので、戻りが渋くなる変化を感じたら、その時点で使うのをやめて外してください。
アクセルの戻りに関わる部分は、慣れで済ませないほうがいいところです。
ハンドルカバーとグリップカバーは覆う範囲が別です
グリップカバーが覆うのはグリップの表面だけで、手の甲と指の背中は走行風にさらされたままです。
手のひらから逃げる熱は抑えられますが、風そのものを遮る役目はありません。
冬の通勤で指先の冷えに困っているなら、手ごと入れる袋状のハンドルカバーのほうが目的に合います。
反対に、ハンドルカバーは手の出し入れが必要になり、レバーやスイッチが布の内側に隠れます。
ミラーやレバーとの干渉が出ない形かどうかで使い勝手が変わるので、バイクのハンドルカバーでは操作を妨げない形の見分け方を解説しています。
製品ごとの選び分けまで見比べたい場合は、ハンドルカバーの選び方と注意点もあわせて読んでください。
グリップカバーは、手の甲まで覆いたくない人が握りの感触だけを変える道具だと考えると位置づけがはっきりします。
グリップカバーのタイプは筒型・巻き付け型・厚手の防寒タイプ
端から通す筒型
グリップの端から差し込んで被せるタイプです。
全周が同じ厚みになるため、握りの感触が均一で、回転方向にねじれる感じが出にくいところが利点です。
ただしグリップエンドが張り出している車体や、バーエンドウェイトを付けている車体では、そのままでは通せません。
巻いて留める巻き付け型
グリップに巻き付け、面ファスナーやひもで固定するタイプです。
グリップを外さずに後付けできるので、既存の握りを残したまま試せます。
合わせ目に段差ができるため、その段差が指に当たらない向きで巻くと違和感が減ります。
起毛や中綿で厚みを持たせた防寒タイプ
裏地を起毛にしたり中綿を入れたりして、手のひらの冷えを抑える作りです。
厚みが増すので、上の2つのどちらの形でも操作性への影響がいちばん大きくなります。
グリップヒーターを付けている車体では、熱の伝わり方が変わるうえ製品ごとに併用の可否が違うので、ヒーター側の説明書を確認してから使ってください。
ヒーターを毎日使う季節は電力の消費も増えるため、バイクのバッテリーの種類と交換時期の目安で解説している内容も先に見ておくと、真冬のトラブルを避けやすくなります。
タイプ別に向いている人と向かない人
| タイプ | 構造 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 筒型 | 端から通して被せる。全周が同じ厚み | 握りの太さを均一に増やしたい人 | グリップエンドやバーエンドが張り出していて抜き差しできない車体の人 |
| 巻き付け型 | 面ファスナーやひもで巻いて締める | いまのグリップを外さずに後付けしたい人 | 合わせ目の段差が気になる人 |
| 厚手の防寒タイプ | 起毛や中綿で厚みを確保 | 短距離の通勤で手のひらの冷えを減らしたい人 | 手の甲側の風を防ぎたい人。レバーまで指が届きにくくなる人 |
表のうち「向かない人」に自分が入るなら、無理に厚みで解決しないでください。
手の甲が冷たいのが不満ならハンドルカバー、握りが細くて疲れるならグリップ自体の交換のほうが素直に解決します。
買う前に測るのはハンドル径とグリップの外径
バイクのハンドルバーの径には22.2mm(7/8インチ)と25.4mm(1インチ)があり、デイトナは22.2mm用のグリップを25.4mmのハンドルには装着できないと明記しています。
グリップカバーはそのグリップの外側に付けるものなので、土台の径が違えば外径も変わり、筒型では入るか入らないかが分かれます。
オフロード系のテーパーバーは中央と端で径が違うため、グリップ側の径で判断してください。
測るのは3つです。
グリップの外径、左右それぞれの長さ、そしてグリップエンドの張り出しです。
長さは左右で同じとは限らず、スロットル側は樹脂のパイプに巻かれているぶん寸法が違うことがあります。
エンドの張り出しは筒型を通せるかどうかに直結します。
適合表に自分の車種が載っていない場合は、この3つの実寸をメモしてから製品の寸法表記と突き合わせてください。
失敗しやすいのは操作性を後回しにした選び方
暖かさだけで厚みを決めない
厚手を選ぶほど手のひらは冷えにくくなりますが、指がレバーに届く距離とスロットルの握り替えは確実に変わります。
装着したら、走り出す前に停車状態でフルブレーキの握り込みとスロットルの全開・全閉を試してください。
指が奥まで掛からない、アクセルが戻りきらないと感じたら、その組み合わせは使わないという判断で構いません。
安全に直結する部分は、暖かさより優先します。
ずれとへたりは使い始めてから出ます
面ファスナーは繊維くずが挟まると保持力が落ち、内側の起毛は使うほど潰れて厚みが減ります。
厚みが減れば内径に余りが出て、回りやすくなります。
走行前にグリップを軽くねじって動かないかを確かめる習慣にして、動くようになったら巻き直すか交換してください。
屋外に置いているなら紫外線でグリップ側のゴムも硬くなるので、車体ごと守るほうが結果的に手間が減ります。
生地の見分け方はバイクカバーのおすすめの選び方、屋根のある置き場との比べ方はバイクガレージの種類と選び方で解説しています。
なお、装着方式で走行中のずれ方が変わるのはグリップに限りません。
バイクのタンクカバーでは、傷防止を目的にした場合の装着方式の違いを解説しています。
よくある質問
グリップカバーとハンドルカバー、冬はどちらが暖かいですか
手の甲まで風を遮れるのはハンドルカバーです。
グリップカバーは手のひらの接地面の冷えを抑えるもので、走行風そのものは防げません。
指先の冷えが不満なら後者を検討してください。
グリップヒーターの上に付けても大丈夫ですか
製品によって併用の可否が違うため、ヒーター側の説明書を確認してください。
厚手のものを被せると熱の伝わり方が変わります。
可否が書かれていない場合は、販売店に確認するほうが確実です。
走行中にずれることはありますか
内径がグリップの外径に合っていない場合や、面ファスナーの保持力が落ちた場合は動きます。
とくにスロットル側でずれると回転の妨げになるので、乗る前に手でねじって固定を確かめてください。
夏に使う意味はありますか
グリップが劣化してべたつく車体では、握りの表面を覆う目的で使う人がいます。
ただし通気は良くならないので、汗で滑るのが悩みなら、洗える素材か、グリップ自体の交換のほうが向いています。
まとめ
グリップカバーは厚みと固定方式でほぼ性格が決まり、厚いほど冷えと振動は減る一方でレバーへの指の掛かりとスロットルの操作感が変わります。
筒型はグリップエンドの張り出し、巻き付け型は締め加減、厚手の防寒タイプは操作性への影響という順に確認する箇所が決まっているので、自分の不満が手のひらの冷えなのか手の甲の風なのかを先に切り分けてください。
ハンドル径22.2mmと25.4mmの違いを含め、実寸を測ってから製品の寸法と突き合わせるのが買い間違いを防ぐ唯一の方法です。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と、買う前に測る3つの寸法を参考に、自分の車体と手の大きさに合う1点を選んでください。





