バイクのチェーン|シールの有無で変わる手入れと選び方

後輪のあたりからシャリシャリという音がして、下から覗くとチェーンが指で押せるほど垂れています。
バイクのチェーンで最初に確かめるのは、このたるみ量です。
D.I.D(大同工業)は一般的な車両で約20〜25mmを目安としながら、車種によって異なるとしています。
ややこしいのは、「バイク チェーン」で調べると、後輪を回す駆動用のチェーンと、防犯用のチェーンロックが同じ検索結果に出てくることです。
シールの有無やサイズ、リンク数まで確かめるのは駆動側だけになります。
本記事では、駆動チェーンとチェーンロックの違い・シールチェーンとノンシールの選び分け・たるみと洗浄注油の手順・交換の目安を解説します。

いいバイク用品編集部
「いいバイク用品」は、バイクまわりの用品選びを扱うメディアです。荷物の積み方、カバーやガレージでの保管、盗難対策、電装と季節の装備、日常の整備、グリップやミラーの交換まで、サイズと規格の合わせ方をふまえて編集部が調べてお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
「バイクのチェーン」には駆動用と防犯用の2つがあります
駆動チェーンは、エンジンの回転を後輪へ伝えるためにスプロケットと噛み合っている部品です。
走るたびに引かれて伸び、油が飛び、いずれ交換します。
整備の話でチェーンといえばこちらを指します。
もう一方のチェーンロックは防犯用品で、車体と地面側の固定物をつないで持ち去りを防ぐために使います。
同じ防犯用品でも、ディスクロックはブレーキディスクに噛ませて車輪の回転を止めるだけなので、車体ごと運ばれる形の盗難には対応できません。
地面側とつなぐ「地球ロック」ができるのは、チェーンロックやワイヤーロックのほうです。
買う前に、自分が探しているのが駆動用の消耗品なのか防犯用の錠なのかを分けて考えてください。
シールチェーンとノンシールチェーンは、手入れの手間で選び分けます
駆動チェーンには、リンクの内部にOリングやXリングと呼ばれるゴムのシールが入ったシールチェーンと、それが入っていないノンシールチェーンの2タイプがあります。
シールは内部のグリスを閉じ込めておくためのもので、この一点で手入れの前提が変わります。
シールチェーンが向く人
通勤やツーリングで距離が伸びる使い方なら、内部のグリスが保たれるシール付きが扱いやすいです。
ただし洗浄のときはゴムを傷めないように扱ってください。
D.I.Dはワイヤーブラシの使用を禁じたうえで、柔らかいブラシでもシールを傷める可能性があるとして慎重に使うよう案内しています。
ノンシールチェーンが向く人
シールがないぶん構造が単純で、洗うときにゴムを気にしなくて済みます。
反対に、グリスを閉じ込める仕組みがないので注油の間隔は短くなります。
どちらにするか迷ったら、いま車体に付いているタイプに合わせるのが無難です。
別のタイプへ替えるときは、サイズとリンク数の確認をより丁寧に行ってください。
サイズとリンク数が合わなければ装着できません
チェーンは長さを詰めれば付くというものではなく、幅とピッチを表すサイズの規格と、コマの数であるリンク数が車種ごとに決まっています。
サイズが違えばスプロケットの歯と噛み合わず、リンク数が足りなければ後輪を前に寄せても届きません。
確認する場所は3つあります。
- 車両の取扱説明書に記載された指定のサイズとリンク数
- いま付いているチェーンの側面に打たれた刻印
- チェーンメーカーが公開している適合表
中古で手に入れた車体は、前の所有者がスプロケットの歯数を変えていて指定と違うリンク数になっていることがあるため、現物の確認を優先してください。
型式から適合表を引く流れは他の部品でも同じで、マフラーの適合を確かめる手順で解説しています。
たるみの目安は20〜25mm、ただし車種の指定値が優先です
D.I.Dはたるみを一般的な車両で約20〜25mmとしつつ、車種により異なるとしています。
数字だけを覚えて自分の車体に当てはめると、指定より張ったり緩めたりしてしまうので、まず取扱説明書の指定値を確かめてください。
点検の間隔について、D.I.Dは1,000〜2,000km走行ごとの調整を目安に挙げています。
通勤で毎日乗るなら月に一度は下から覗く、といった置き換えにしておくと忘れません。
調整そのものは後輪の位置を動かす作業で、締め付けトルクの指定がある箇所を緩めます。
手順とトルク値が確認できないときは、無理に進めず販売店に依頼してください。
出先で緩みに気づいたときに何を積んでいれば動けるかは、バイクの車載工具で解説しています。
チェーンの洗浄でワイヤーブラシを使ってはいけません
D.I.Dが洗浄の用具として挙げているのは、D.I.Dチェーンクリーナーと柔らかいブラシ、そしてウェスです。
ワイヤーブラシはチェーンを傷めるため使用しないよう明記されています。
柔らかいブラシであってもシールを傷めることがあるので、押し付けずに汚れを落としてください。
シール対応をうたっていないクリーナーも、メーカーが専用品を指定している以上は避けたほうが無難です。
注油は、リンクの隙間に染み込ませるように3〜10cmの距離から吹き付けます。
車輪を少しずつ回しながらチェーン全体に行き渡らせ、余った油はウェスで拭き取ってください。
拭き残した油は走行中に飛んで、ホイールやスイングアームに付きます。
洗車と同じ日にまとめてやるなら、水をかけてよい場所と順番を先に決めておくと二度手間になりません。
バイクの洗車のやり方で解説しています。
チェーンの寿命は走行距離だけでは決まりません
D.I.Dは、走行距離が短くても約5年以上経過したチェーンは安全のため交換するよう推奨しています。
ゴムのシールは動かさなくても時間とともに劣化するので、たまにしか乗らない車体ほど年数のほうが先に来ます。
前回いつ替えたか分からない中古車は、購入時に販売店で見てもらってください。
距離側では、たるみを調整しても場所によって張りが揃わない、リンクが固まって動かない、赤い錆が浮いて落ちないといった状態が交換の判断材料になります。
チェーンだけを新品にしてよいかは噛み合うスプロケットの摩耗しだいで変わるため、判断がつかないときは販売店で確認してください。
年数で交換時期が来る部品はほかにもあり、バイクのバッテリーの交換時期の目安で解説しています。
よくある質問
チェーンの調整は自分でできますか
後輪の位置を動かす作業なので、締め付けトルクの指定を守れる工具と、車体を安定して支えられる環境がそろっていれば自分で行えます。
トルクレンチがない場合や指定値が分からない場合は、そのまま進めずに販売店へ依頼してください。
パーツクリーナーでチェーンを洗ってもいいですか
D.I.Dは洗浄に同社のチェーンクリーナーを挙げています。
シールチェーンでは、シール対応をうたっていない製品でゴムを傷める心配があるため、缶の表記でシールチェーンに使えるかを確かめてから使ってください。
注油はどのくらいの間隔で行えばいいですか
メーカーが目安として示しているのはたるみ調整の間隔で、1,000〜2,000km走行ごととされています。
洗浄と注油をこの点検に合わせておけば、別の間隔を覚えずに済みます。
雨の中を長く走った後は、乾かしてから足しておくと安心です。
冬の間まったく乗りません。何をしておけばいいですか
チェーンは金属なので、湿気の多い場所に置けば錆が出ます。
汚れを落として注油し、屋外保管ならカバーをかけておくと、乗り出すときの手入れが軽く済みます。
同じ期間に放電が進むのがバッテリーで、バイクのバッテリー充電器の選び方で解説しています。
まとめ
バイクのチェーンは、駆動用と防犯用のチェーンロックを分けるところから話が始まります。
駆動側で選ぶときの分かれ目はシールの有無で、装着できるかどうかはサイズとリンク数が決めます。
手入れは、たるみを車種の指定値に合わせ、柔らかいブラシで洗って余分な油を拭き取るという繰り返しです。
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