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バイクのチェーングリス|オイルとの違いと使い分けの目安

バイクのチェーングリス|オイルとの違いと使い分けの目安

同じ棚に「チェーングリス」「チェーンルブ」「チェーンオイル」が並んでいて、缶の見た目はどれもほとんど同じです。選ぶときに差が出るのは呼び名ではなく、シールチェーン(リンクの内側にOリングやXリングが入ったもの)に使えると明記されているかどうかと、粘度の高さです。

D.I.D(大同工業)は、チェーンの洗浄にワイヤーブラシを使わないよう明記したうえで、柔らかいブラシでもシールを傷める可能性があるため慎重に扱うよう注意しています。

ケミカルも同じで、シールに触れる場所へ何を吹くかで、チェーンが持つ時間が変わります。

本記事では、チェーングリスで差が出る条件・ウェットとドライの使い分け・注油の間隔と交換の目安を解説します。

いいバイク用品編集部

いいバイク用品編集部

「いいバイク用品」は、バイクまわりの用品選びを扱うメディアです。荷物の積み方、カバーやガレージでの保管、盗難対策、電装と季節の装備、日常の整備、グリップやミラーの交換まで、サイズと規格の合わせ方をふまえて編集部が調べてお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

チェーングリス選びで差が出るのは、シール対応と粘度

シールチェーンは、リンクの内部にグリスを封じ込めて、その出口をゴムのシールでふさいだ構造です。

外から足す油は内部の潤滑の代わりではなく、ローラーやプレートの表面と、シールそのものを守るために使います。

そのため、シールを膨らませたり縮ませたりする溶剤が入っていると、封じ込めていたグリスが抜けて寿命が短くなります。

買うときに見るのは「シールチェーン対応」の表示で、書かれていないものはシールチェーンに使わないのが安全です。

もう一つの粘度は、走ってから残るかどうかを左右します。

粘度が高いものは遠心力に耐えて残りやすい反面、路面の砂を抱え込んで黒く固まりやすく、粘度が低いものはリンクの隙間へ染み込みやすい代わりに雨と高速走行で流れやすくなります。

D.I.Dは注油の仕方として、リンクの隙間に染み込ませるように3〜10cmの距離から吹き付け、車輪を少しずつ回してチェーン全体に回し、余分な油はウェスで拭き取るとしています。

染み込ませてから拭くという前提に立つと、粘度は「残りやすさ」と「汚れの抱き込みやすさ」の取り合いだと考えて選べます。

スプレー式とハケ塗り、チェーングリスの形の違い

ノズル付きのスプレー缶

細いノズルを差して近い距離から吹くタイプで、D.I.Dが案内している3〜10cmという距離を素直に守れます。

短時間で一周できるのが利点ですが、狙いが外れるとホイールやリアフェンダーの裏、ブレーキ周りまで飛びます。

吹いたあとに余分を拭き取る手間まで含めて考えてください。

容器入りでハケや刷毛(はけ)で塗るタイプ

塗る場所を目で確かめながら置いていけるので、周囲への飛散がほとんどありません。

一周するのに時間がかかるため、頻繁に注油する人より、じっくり作業する人に向きます。

粘度が高い製品ほど、この塗り方と相性がよくなります。

ウェットとドライの表示

ウェットと書かれたものは塗ったあとも粘りが残り、雨や長距離でも流れにくい一方、砂やチェーンかすを抱き込んで汚れが目立ちます。

ドライと書かれたものは溶剤が抜けたあとに乾いた被膜が残るので、汚れの付き方は穏やかですが、持続は短めです。

どちらも「シールチェーン対応」の表示は別に確認してください。

使い方から選ぶチェーングリスのタイプ別比較

同じ製品が全員に向くわけではなく、走る距離と洗う頻度で答えが変わります。

タイプ特徴向いている人向かない人
ウェット(粘度高め・スプレー)遠心力や雨で流れにくく、注油の間隔を空けやすい雨天も走る通勤や、長距離ツーリングが多い人チェーンの黒い汚れが気になる人、洗車の頻度が低い人
ドライ(乾いた被膜が残るタイプ)べたつきが少なく、砂を抱き込みにくい晴れた日の短距離が主で、こまめに注油できる人雨天走行や高速走行が多く、間隔を空けたい人
容器入り・ハケ塗り飛散が少なく、塗る量を目で調整できる駐輪場が共用で、周囲を汚せない人作業時間を短く済ませたい人

迷ったときは、洗える環境があるかどうかで決めてください。ホースで洗える場所があるならウェットの汚れは落とせますが、拭き掃除しかできない環境だと、粘度の高いグリスが砂を抱えたまま残ります。

失敗が集中するのは、クリーナー選びとかけすぎ

注油の前に汚れを落とすところで、いちばん取り返しがつかない失敗が起きます。

D.I.Dは洗浄に同社のチェーンクリーナー、柔らかいブラシ、ウェスを使うとしていて、ワイヤーブラシはチェーンを傷めるため使わないよう明記しています。

手元にある汎用のパーツクリーナーで済ませたくなる場面ですが、シールチェーンへの対応がうたわれていない製品は避けてください。

同じ棚に並ぶケミカルでも中身は別物で、ブレーキフルードのようにグリコール系のDOT4とシリコン系のDOT5を混ぜると液が分かれて使えなくなる例もあります。

規格ごとの違いはDOT規格の違いと交換の目安で解説しています。

もう一つ多いのが、たっぷり吹いて安心してしまうかけすぎです。

余分な油はウェスで拭き取るのがD.I.Dの手順で、拭かずに走ると遠心力でホイールやスイングアーム、リアタイヤの側面まで飛びます。

飛んだ油は砂を捕まえて固まるので、洗うときは面ごとに使える洗剤を確かめてください。

使い分けは洗車洗剤の使える面と希釈の目安で解説しています。

買う前に確かめたいのは、自分のチェーンがシールかどうか

製品を絞る前に、自分の車体のチェーンがシールチェーンかを確かめてください。

リンクの側面にゴムの縁が見えるかどうかが手がかりになりますが、汚れていると見分けがつかないので、車種の取扱説明書やチェーンの刻印を合わせて見て、判断がつかないときは販売店で確認するのが確実です。

シールチェーンだと分かれば、対応表示のない製品は候補から外せます。

次に確かめるのが、後輪を回せる環境です。

チェーン全体に回すには車輪を少しずつ動かす必要があり、センタースタンドがあると一人で進められます。

後付けできるかどうかは車体側の取り付け座で決まるので、センタースタンドを後付けできる条件の見分け方で解説しています。

スタンドがない場合は押して少しずつ動かし、エンジンをかけてギアで回す方法は取らないでください。

注油のついでに見るのがたるみで、D.I.Dは一般的な車両で約20〜25mmを目安としつつ、車種によって異なるとしています。

数値は車体の指定値が優先で、調整は1,000〜2,000km走行ごとが同社の目安です。

後輪を外す作業まで自分でやるかどうかは、タイヤ交換で自分でやる範囲と店に頼む判断で解説しています。

注油の間隔と、5年を目安にした交換の考え方

注油の間隔は走り方で変わり、雨に降られた日や高速道路を長く走った日は、距離が短くてもグリスが流れています。

目安として使いやすいのは、D.I.Dが示す1,000〜2,000kmごとのたるみ調整に合わせて洗浄と注油をまとめる進め方で、点検の回数と注油の回数がそろうので忘れにくくなります。

粘度の低いドライタイプを選んだなら、この間隔より早めに様子を見てください。

グリスをきちんと足していても、チェーン自体は消耗品です。

D.I.Dは、走行距離が短くても約5年以上経過したものは安全のため交換を推奨しています。

走った距離ではなく年数で判断する部品はほかにもあり、バッテリーも同じ考え方で見ます。

判断の目安はバッテリーの種類の違いと交換時期の目安で解説しています。

よくある質問

チェーングリスとチェーンオイルは違うものですか

店頭では同じ用途の製品が両方の呼び名で並んでいて、名前だけでは中身の違いが分かりません。見るのは呼び名ではなく、シールチェーンへの対応表示と、ウェットかドライかの表示です。

シールチェーンなら注油は不要ですか

内部のグリスは封入されていますが、外側のローラーやプレート、シールの表面は外から守る必要があります。D.I.Dもシールチェーンを含めて洗浄と注油の手順を案内しているので、不要とは考えないでください。

自転車用のチェーンオイルで代用できますか

シールチェーンへの対応が明記されていない製品は使わないでください。表示がない場合、シールを傷めるかどうかを自分では判断できません。

注油したあと、すぐ走っても大丈夫ですか

先に余分な油をウェスで拭き取ってください。拭かずに走ると遠心力でホイールやタイヤ側面に飛び、砂を抱えた汚れになります。

まとめ

チェーングリスは、シールチェーンへの対応表示で候補を絞り、そのあとに粘度で決めるのが迷わない順番です。

雨天や長距離が多くて洗える環境があるならウェット、晴天の短距離でこまめに注油できるならドライ、周囲を汚せない駐輪場ならハケ塗りという分け方になります。

洗浄側はワイヤーブラシを避け、シール対応をうたわないクリーナーを使わないという2点を守ってください。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と、シールの有無を確かめる手順を参考に、自分の走り方に合う一本を選んでください。

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